出版社内容情報
天正三年五月二十一日、織田・徳川の連合軍が設楽原で大激突。この一ヶ月に及ぶ戦いを、戦国研究の第一人者が史料を克明に検証し自ら現地を踏査して描く。長篠城の篭城から設楽原の決戦まで、時系列を追ってドキュメンタリータッチで再現。
内容説明
天正3年5月21日、織田・徳川の連合軍と武田軍が設楽原で大激突。世に名高い長篠の戦いは、織田・徳川軍の鉄砲3000挺の威力の勝利であった。この1ヶ月に及ぶ戦いを、戦国研究の第一人者が史料を克明に検証し、自らの足で現地を調査し、アクションとスペクタクルに満ちた大決戦の全貌を、時系列を追ってドキュメンタリータッチで再現。長篠城の籠城から設楽原の決戦まで、臨場感あふれるタッチで描く戦国合戦一大絵巻。
目次
第1章 武田勝頼、進撃す
第2章 織田・徳川連合軍の秘策
第3章 迫りくる対決の刻
第4章 激闘・設楽原
第5章 勝者と敗者、明暗の歳月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
長篠の戦いの背景も含めて書いています。背景の一つである織田と徳川の同盟関係の変遷はなかなか面白かったです。また戦いは均衡が崩れた時に一気に損耗が増えるということなので、負けたと思った方が負けるというのは一理あるかもしれないと思いました。2021/12/08
ゆうへい
3
武田信玄の死から長篠の戦いまでを時系列に描かれています。一方的にドキュメントのようですが、中には小説的な要素も交えて多くの史料を引用しながら表現しています。信長と家康が同盟を結んだ清洲同盟の意味や武田軍団の構造、当時の馬の速度なども考慮に入れられて、鉄炮の命中度を説明されている部分には感心しました。また、家康苦悩の選択(築山事件)は通説のようです。合戦描写も忠実に分かりやすく、信長が初めて鉄砲を用いた戦法を繰り広げた事が印象的でした。中でも、長篠城の攻防はとてもしびれました。いかにも乱世らしかったです。2020/06/03




