出版社内容情報
大坂の陣で豊臣方主力として縦横無尽の活躍をし、華々しく散った智将の生涯。2014年大河ドラマ主要人物。解説・細谷正充。
黒田官兵衛の薫陶を受けて育った後藤又兵衛。数多の戦で活躍するも、黒田長政との確執の果てに浪々の身となる。大坂の陣で豊臣方主力として縦横無尽の活躍をし、華々しく散った智勇兼ね備えた武将の生涯。2014年大河ドラマ主要人物。解説・細谷正充。
内容説明
幼くして父を失った後藤又兵衛は、戦国随一の知将・黒田官兵衛の庇護と薫陶を受けて育った。官兵衛の息子・長政を凌ぐ大器として家中でも認められる又兵衛は、朝鮮の役、関ヶ原合戦と活躍し、筑前大隈城一万六千石の城主となる。だが、長政との確執の果てに黒田家出奔を決意し、浪々の身になる。豊臣秀頼に招かれた大坂の陣では、縦横無尽の働きぶりを示して華々しく散った、己の心に正直に生きた名武将の生涯。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県に生まれる。1993年、『黒牛と妖怪』で第十七回歴史文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ナイスネイチャ
150
図書館本。大坂の陣での活躍、真田信繁と並ぶ猛者後藤又兵衛。格好良かった~。大河ドラマ「真田丸」でどう描かれるか楽しみです。2016/07/23
かいと
31
後藤又兵衛は、黒田家(官兵衛、長政)につかえていた事は知っていたけど、長政との確執の果てに黒田家の領地から逃げ出して、大阪とかに少しだけいたことを知りました。慶長2年に朝鮮に再び攻めたとき、又兵衛が陣に現れた虎と戦って勝ったのですごいし、おどろきました。2016/11/18
Book・CaFe
18
大河ドラマ【軍師官兵衛】が放送中なので購入。コミカルな時代小説を書く著者だけど本書は本格的な歴史小説。大阪の陣での後藤又兵衛&真田幸村コンビの戦術や戦いぶりはやっぱりカッコいい‼︎知力と武力を持ち合わしている2人のタッグはお見事。最期まで惚れ惚れする戦いぶりと生きざまだった。戦国時代も現代も働く気概は多少は大将•上司次第だと思った。2014年と2015年は戦国の終焉を告げた大阪の陣の400周年記念とのこと。2014/04/21
千尋
10
黒田家の家臣として戦国を駆け抜き、大坂の陣で壮絶な死を遂げた武将・後藤又兵衛の生涯を描いた歴史小説*如水の息子・長政との確執があり、如水の死後エスカレートして、ついに出奔し・・命までも狙われる又兵衛。浪人生活に明け暮れた武将の最期の生き様とは・・戦国武将好きにはたまらない一冊です♪2017/01/02
BluePlanet
7
★★★★ 2014年1月28日発行。この著者の本は初読みだが、なかなか面白い。特に最後の大坂の役。この場面はこれまで多くの作家が取り上げているが、ほんの少しの運があれば豊臣側が勝利になっていたとは。この小説は1587年黒田如水が豊前国の主となり、又兵衛が長政に仕えた所から始まるが、又兵衛と長政の確執が手にとるように描かれる。そして又兵衛が黒田家を出奔し浪々の身となり、豊臣秀頼に招かれ大坂の陣での縦横無尽の活躍。真田幸村と力を合わせ、あと一歩で家康を追い詰める所が、テンポよく描かれ非常に読みごたえがあった。2015/01/26
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