出版社内容情報
長屋一のお人好しの青年は、ご府内一頼りない神様だった! お家(祠)取り壊しの危機に、心願成就の成功率を上げることに……。
ポツンと小さな祠を残す形で建てられた甚兵衛長屋。その一番奥の部屋に暮らすお人好しの青年・祥太夫。実は祠の主で、ご府内一頼りない神様だった! お家(祠)取り壊しの危機に、犬猫に化けた狛犬と獅子と共に、心願成就の成功率を上げようとするが……。
内容説明
ぽつんと小さな祠を残す形で建てられた甚兵衛長屋。その一番奥の部屋に暮らすお人好しの青年・祥太夫は、狩衣を着ておっとり京言葉を話すので、上方から流れてきた貧乏公家と思われていたが、実はこの祠の主の仮の姿。ある日、祠取り壊しの噂があると知り、狛犬と獅子の化身である黒と寅は大慌て。まずは心願成就の成功率を上げてご利益がある祠と思わせようとするのだが、神通力も頼りない祥太夫の一世一代の神業は…!?
著者等紹介
鈴木晴世[スズキハルヨ]
千葉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、テレビドラマの企画脚本などを経て、小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
22
初読みの作家さん。う〜ん、読み終えた今は続編を読もうかなと思いますが、途中までは…。神通力弱目の神さまのホッコリ系でした(^o^)2017/04/26
とこ
6
自分の傍にも、こんな神さまがいたらいいな〜と思いました。2013/08/15
かなっち
4
人間くさいイケメン神様が、人間のために奮闘する1冊でした。ホノボノあり、ホッコリあり、切なさもあり…。さくさくっと読めて、読後感が良かったです。2016/09/11
あんコ
4
★★★☆☆とても可愛いらしい…京言葉が優しく感じるほっこりしたお話。江戸の神田、皆川町の甚兵衛長屋。ここに住んでる22歳の祥太夫は周りから貧乏公家の落ちぶれと思われてるが…実は長屋にある祠の神様。のほほんとしててちょっと頼りなく神通力が弱い神で、この祠は今お参りする人もいないみすぼらしい有様。取り潰される話もありこれでは大変!!って事で頑張る祥太夫の奮闘記。短編3話で非常に読みやすくラノベみたいな感じ。祥太夫はそのノホホンとした感じやはんなりとした京言葉で長屋の愛されキャラ。優しい物言いに癒される感じ。2014/03/01
うにねこ
4
ちょっと頼りない祥太夫が本当に一生懸命、人のために頑張ってる姿が良いです。柔らかい京ことばも、ほのぼのとします。長屋の人たちも優しく、祥太夫の守護をしている寅と黒もかわいい。続きが出たら読んでみたいです。祥太夫の兄姉たちが、もっと出てくるといいなぁ~。2013/09/08
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- 和書
- 詠歌一体 重要古典籍叢刊