出版社内容情報
刈葉三九郎は南町奉行所の定町廻り同心だが、暗くなってから酒を呑むのが大好きなことから、陰では宵待ち同心と言われていた…
南町奉行所の定町廻り同心・刈葉三九郎は、夕方から遅くまで酒を呑むのがこの上ない愉悦と感じていた。そんな刈葉を知る者は、陰で「宵待ち同心」と揶揄していた。刈葉が、いつものごとく酔って月夜をそぞろ歩きしていた時、楓川の傍にいる女に出逢った…
内容説明
南町奉行所の定町廻り同心・刈葉三九郎が何者かに襲われた。酒を呑み、ほろ酔い気分で漫ろ歩くのを無上の楽しみにしている最中の災難だった。さらに、翌日の夜にも朋輩の同心が斬られ、また北町の定町廻り同心が瀕死の重傷を負わされた。色めき立つ奉行所の与力・上岡は、無外流目録の腕を持つ三九郎に事件の探索糾明を命じる。役人を襲う暴挙に出た下手人たちを追う三九郎は、ある浪人の動向を探るのだが…。著者渾身の新シリーズ第一弾。
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経て、ミステリーやジュニア小説を発表。歴史時代作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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