出版社内容情報
江戸は浅草で講釈師として人気を博す深井志道軒には、人知れぬ恐るべき過去が…。そのことが闇に巣食う悪と対峙することになる。
享保の世、江戸は浅草で講釈師として頭角を現しはじめている深井志道軒には、人知れぬおそるべき「過去」があった。そのこともあって、市井で起きるさまざまな事件の解決に密かに関わるようになる――実在の天才講釈師を主人公に展開する、異色娯楽時代小説!
内容説明
八代将軍・徳川吉宗の治世―。江戸で評判の講釈師がいた。名を深井志道軒。作中の人物になりきり、芝居のように演じてみせる「仕方講釈」の創案者である。さらにこの男、講釈師を志したのが四十歳になってから。それまでは、人に言われぬ波瀾万丈の人生を歩んできていた。そしてその苛烈な「過去」が志道軒を、市井で起こるさまざまな事件や騒動の渦中に、否応なく巻き込んでいくのだった…。
著者等紹介
高妻秀樹[コウズマヒデキ]
1955年、宮崎市生まれ。四十六歳の時、公立高校教員として初めて歴史科目を担当したことから一日一冊の歴史関係書を読破するようになり、それが小説執筆への契機となる。以後、歴史小説に挑み続け、2005年、第十一回歴史群像大賞受賞作の『胡蝶の剣』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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