内容説明
日光例幣使街道玉村宿で、旅籠の主従と泊まり客二十一人が惨殺される押し込みが起きた。神君家康公と朝廷に関わる街道のことゆえ、十一代将軍・徳川家斉は、実弟で隠密の松平才次郎に事の真相究明を命じる。道中奉行の許しを得て探索に乗り出した才次郎は、押し込みの際に旅籠から消え、後日骸となって発見された男たちの身辺から盗賊と頭領を追い、賊一味を次々に屠っていく。やがて事件の背後に見えてきた、女院の遺宝を巡る謎とは…。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
1946年、中華民国台湾省高雄市生まれ。沖縄県那覇市の神原中学を卒業後、十余種の職業を経験し、現在は文筆業に専念。時代小説の気鋭として活躍している。日本文芸家クラブ理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。