内容説明
大和国芝村藩と縁の深い江戸の質屋二軒が賊に襲われ、主従すべてが惨殺される。一方、和泉国府中村では、将軍・徳川家斉の里である一橋の領分二箇所で押し込みがあり、三十六人が鏖殺されていた。将軍の実弟で隠密の松平才次郎が密命を受け西国へと向かった。二件の殺しは奇妙な一致を見せ、才次郎は江戸と大坂で共通する調役の男を突き止めるが…。暗躍する盗賊一味と刺客。掛け離れた二つの場所で起こった凶行に隠された真相とは。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
1946年、中華民国台湾省高雄市生まれ。沖縄県那覇市の神原中学を卒業後、十余種の職業を経験し、現在は文筆業に専念。時代小説の気鋭として活躍している。日本文芸家クラブ理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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