内容説明
人情の街、品川宿の網元の娘、由比は日本橋の魚問屋『伊勢屋』に嫁いだが、夫の勝五郎が魚問屋同士の諍いに巻き込まれて無実の罪で遠島となってしまった。しっかり者の由比は夫を待ちながら、一膳飯屋『金太郎』を開業する。開店当初は繁盛していたものの、心ない悪評を立てられて店は閑古鳥が鳴く始末。苦心の末、誤解も解けて、ひと安心したのもつかのま、今度は一人娘のさくらが拐かされて…。
著者等紹介
嵯峨野晶[サガノアキラ]
東京都生まれ。コンピュータ会社の企画広報室、社長秘書を経て執筆活動に入る。時代小説、ミステリー、実用書など多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyanlay
7
間違えてシリーズ二作目から読んでしまい、あとから最初の作品。と言っても二作目の内容もうる憶えなので、特に違和感なしで読めました。旦那さんの罪の謎も全く判らないまま、娘を抱えて店を開き、流れが早いなと思いながら、今のところあまり嫌な登場人物が出て来ないので、印象は悪くなかったです。2017/08/18
桃水
2
2011/02/13:ラフテーが出てくるのが嬉しかったです。ほうじ茶で煮てるのが斬新です。でもこの時代、白豚さんいるのかしら?2011/02/12
まりりんりん
1
品川宿の網元の娘、由比は日本橋の魚問屋『伊勢屋』に嫁ぎ、幸せに暮らしていた。しかしある日、江戸に地震が起きたとき、伊勢屋の蔵で番頭の が亡くなり、夫の勝五郎が無実の罪を着せられ、遠島となった。由比は一膳飯屋『金太郎』を開業し、夫を待つことに。悪評を立てられ閑古鳥が鳴いたり、一人娘のさくらが拐かされたり。そんな困難をまわりの人に助けられながら乗り越えていく。人情味いっぱいのお話。 2012/02/22
まめもち
0
品川宿人情料理帖2015/05/04
ゆのっこ
0
最初の章は料理らしい料理が出てこなかったので、はずれを引いたと思ってしまいました。 でも老人が営んでいた飯屋を譲ってもらってからは、由比が作る様々な料理を見れてよかった。 謀られて咎人にされてしまったご亭主も、いつか解決しますよね。