内容説明
大立者市川団十郎に引き立てられて、いまや江戸・市村座若衆方の出世頭となった吉岡花之助。上々のご贔屓さまがつき順風満帆と思いきや、いらぬことに得体の知れない怪事件もいっしょについてきた。事の子細を町方に報せるわけにはいかぬ。お上が知れば役者稼業は続けられぬ。かくして花之助とと深い仲の中年女方・松本浅之丞の二人は人気芝居の合間を縫って事件の謎解きに江戸の町をかけずりまわることに…。
著者等紹介
小笠原京[オガサワラキョウ]
東京本郷生まれ。お茶の水女子大学国文科卒、國學院大学博士課程修了。武蔵大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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