内容説明
倉田東之進は“蜩”とあだ名される定廻り同心。まだまだ新米だが、持ち前の機知と正義感でいく度も難事件を解決している。しっかりものの恋女房の志満や、老練な岡っ引の永次も東之進の心強い味方である。―そんなある日、長兄の達之進が、東之進の留守に志満を訪ね、借金を重ねていたことが発覚した!達之進は三河藩士で江戸勤番についていたが、賭けごとや女性には無縁の実直な男だった。そんな兄がなぜ?訳を聞いても達之進はかたく口を閉ざすばかりだったが…。
著者等紹介
牧南恭子[マキナミヤスコ]
名古屋市立女子短期大学卒業。1990年、『爪先』(講談社ノベルス)でデビュー。日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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