内容説明
遠い新戚からの縁談を頼って三河から江戸へ出てきた徳田東之進は、八丁堀同心の娘、倉田志満を妻にし、亡義父の跡を継ぎ、新米同心として働き始めた。夫婦とはいえ、いまだ床入りもすませていない東之進と志満を心配した周囲の計らいで、やっと祝言をあげることになった。だが、その当日、東之進の許婚だという娘が現れた。さらに東之進の兄が何者にに斬られ、瀕死の重傷に。にわかに暗雲たちこめるふたりの前途は…。危難を乗り越え愛を育んでいく若い夫婦の姿を描いた傑作。
著者等紹介
牧南恭子[マキナミヤスコ]
名古屋市立女子短期大学卒業。1990年、『爪先』(講談社ノベルス)でデビュー。日本推理作家協会会員、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいしょう@SR推進委員会
2
やっちゃいました。これ、続編だったのです。気づいたのは途中。でもこれだけでも話はわかりました。永い春にけりをつけての祝言の場に現れた新郎の自称婚約者の幼馴染。強気に出れない情けない同心かと思えば、なんのどっこい、キレ者でした。各短編も丁寧に書かれているようで、自分的には○。人の情愛や哀れみもスパイスみたいな利かせ方で面白く読めました。2011/08/25
okusama@灯れ松明の火
0
喜和さんにイラつきながらも面白く読んだ。 渡鬼の江戸版?2011/03/15
なかがわみやこ
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御番所の人がもっとでてくれるといいです。2010/02/15