内容説明
訳ありで浪人の身となった三十郎は、神田の裏長屋で用心棒をしながら糧を得ていた。ある春宵、用心棒先の質屋から突然、馘を告げられ憂さ晴らしに飲んだ帰り路、加賀藩の玲瓏な女武芸者と出逢い言葉を交わしていると、眼前の町駕篭が侍たちに襲われた。二人は曲者を追い払うが、駕篭の中の男は書状を三十郎に託して事切れる。それがもとで三十郎は幕府とある藩から付け狙われる羽目に…。
著者等紹介
永岡慶之助[ナガオカケイノスケ]
1922年、福島県会津に生まれる。日本文芸家協会会員。『斗南藩子弟記』で第45回、『紅葉山』で第60回の直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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