内容説明
江戸は柳橋の幇間・蛸六は、魁偉な容貌の大男。なのになぜだか女にモテてしょうがない。ある日、大金持ち、札差の大旦那の座興に呼ばれ、東海道を江戸から箱根まで「女目利き」の旅に出ることに。路銀は大枚二百両、途中で好きな釣りを楽しんでもよし、目利きと称して「名器」といわれる美女、艶女を抱けると聞き、喜び勇んで出かけた蛸六だったが、途中、なにやら不穏な雲行きに…。
著者等紹介
雑賀俊一郎[サイカシュンイチロウ]
1940年、神奈川県横須賀生まれ。立教大学社会学部卒。卒業後はコピーライターを生業とし、東京コピーライターズクラブ新人賞、同クラブ賞、朝日広告賞などを受賞。1998年、中国を舞台にした『黒ん棒はんべえ鄭芝龍救出行』で第六回歴史群像大賞優秀賞を受賞。以後、著作に専念し、『兆し屋萬次 色に溺れる大井川』(学習研究社刊)で本格デビュー。東京コピーライターズクラブ会員。俳句“こふみ会”同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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