出版社内容情報
楠木正成の血筋を引き、国造りの島・沼島に生を受けた男・橘才蔵が、仲間の楠流忍者とともに「一件五百両の闇請負」として、幕府の専横や、藩の悪政を糺すため、武術と艶術を駆使し、全国を股にかけて活躍する活劇時代小説。
内容説明
五代将軍綱吉の治世、国生み神話の瀬戸内・沼島に楠正成と家来の末裔「勾玉衆」がいた。彼らは表向きは漁師だが、裏では「闇始末」を請け負う隠れ忍者集団だった。頭目の息子・立花南木彦は性愛術に長け、打ち根という武器を自在に操る、始末の実行役だ。西稲見藩の侍から命がけの依頼を受け、南木彦らは油問屋と江戸家老を屠り、「闇監察」の陰謀を阻止する。
著者等紹介
原田真介［ハラダシンスケ］
１９３５年、東京生まれ。早稲田大学卒業。新聞記者を経て、９６年に『女色旅情』で日本文芸家クラブ大賞を受賞し、作家となる
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