学研M文庫
叛乱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 685p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059002758
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和十一年二月二十六日朝まだき、決起は起こった……。憂国の陸軍青年将校らの皮肉な運命を克明に追い、維新に身を投ぜんとする若者たちの情熱や不安、困惑を鮮やかに浮き彫りにした、二・二六事件のドキュメント・ノベル。第28回直木賞受賞作。   

内容説明

昭和十一年二月二十六日朝まだき、降りしきる雪の中、首相はじめ政府要人が次々に襲撃・殺害された。憂国の陸軍青年将校らが「尊皇討奸」を掲げ、ついに行動したのだ。しかし、正義の決起は徐々に逆賊・叛乱の名を被せられ、主要メンバーは極刑に処される。皮肉な運命を克明に追い、維新に身を投ぜんとする若者たちの情熱や不安、困惑を鮮やかに浮き彫りにした、二・二六事件のドキュメント・ノベル。第二十八回(昭和二十七年)直木賞受賞作。

著者等紹介

立野信之[タテノノブユキ]
明治36年、千葉県市原生まれ。昭和3年、『標的になった彼奴』で文壇に登場、近代史の暗黒部に鋭く切り込んだ作品を次々と発表する。『叛乱』にて第28回直木賞受賞。昭和46年逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

3
数年、積読しているうちに絶版になってしまった本。事実をできるだけ忠実に再現しようとした一作。「ノンフィクション・ノヴェル」という矛盾を含んだ単語をよく理解できる。二・二六事件を陸軍統制派がいかに利用し、欺瞞に満ち満ちた処断をしたか。処刑された将校たちは今の日本をどう見るか。一日本人として歯噛みする思いである。2012/09/01

デルタアイ

2
二・二六事件の前振りとも言える三月、十月事件 戦時下の不穏な時代に無謀とも言える青年将校達の決起 その純粋なエネルギーに対する統制派含む軍首脳部の保身、無能さの対比 後半からは特に胸糞悪くなる一方だったが 日本の歴史で言えばまだまだ序の口 ここら本当の暴走が始まるんだな ☆8.92025/05/07

komo

2
六八十頁の大作!読み切ったぁー 既に絶版本で、文庫本にしては高価なコレクター価格で買ったが損は無かった。 特に主人公は置かず群像劇仕立てになっているので、主義思想も均衡で偏りがなく安心して読める。あとは読者がどう感じるか。その辺は、さすが直木賞受賞作!と思える。 2024/09/16

雪野風朗@雪風

1
後輩にすすめられて読んだ226事件の小説。 ウィキペディアと歴史の教科書を副読本に一生懸命読んだ覚えがあります。 これがのちの太平洋戦争の伏線になったんだなぁと思いました。

藍兒堂

0
★★★☆

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