出版社内容情報
蘇我馬子と物部守屋の激しい権力抗争を経て、我が国初の女帝となった推古天皇。「神宿る大王」のもと、冠位十二階の制定、十七条憲法の発布など国政の礎を築いた「菩薩の化身」聖徳太子。神秘と悲劇のベールに覆われた二人の生涯を描く、古代史ファンタジー!
内容説明
仏教伝来によって「神」と「仏」の大いなる霊力が相まみえる中、皇位継承をめぐり、蘇我馬子と物部守屋の激しい権力抗争が起きる。その後、我が国初の女帝となった「神宿る大王」推古天皇のもと、冠位十二階の制定、十七条憲法の発布など国政の礎を築いた「菩薩の化身」聖徳太子。古代神話の世界を受け継ぎながらも歴史の表舞台へと降り立った二人の偉人の神秘と悲劇に彩られた生涯を描く、壮大なる古代史ファンタジー。
著者等紹介
三田誠広[ミタマサヒロ]
1948年、大阪市生まれ。早稲田大学文学部卒業。’77年、『僕って何』で芥川賞を受賞し、作家生活に入る
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感想・レビュー
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かわかみ
1
史実と言われるところをおおよそ忠実になぞっているが、蘇我氏や藤原氏の出自を大胆に創作していたり、予知やテレパシーなど超能力をプロットの要素として取り入れたりしており、「歴史的素材を採り入れたファンタジー」として楽しむべき作品。継体天皇による皇統の継承から、聖徳太子の薨去までの時代、神祇を中心にしたエスニックな氏族連合国家から、仏教を拠り所にした文明的な中央集権国家へと脱皮する波乱を、物部氏・蘇我氏・推古天皇・聖徳太子らを軸として描いている。娯楽小説としてはお硬いし、歴史小説としてはファンタジック。2021/10/14
エグラン
0
推古天皇に神がかり的な力があったとこが興味深い。 聖徳太子との関係も、良好な感じ2014/02/01