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学研M文庫
精神寄生体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784059000662
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

『アウトサイダー』で批評界の寵児となった著者が、H・P・ラヴクラフトの友人で出版人のオーガスト・ダーレスの挑戦に応えて書いた、著者初のクトゥルー神話。古より人間の精神に巣喰う怪物に挑む、考古学者オースティンの運命は?話題作、文庫オリジナル。   

内容説明

『精神寄生体』は処女作『アウトサイダー』の基本理念を創作の形式で述べようという試みだった―ウィルソンは日本語版への序文で語る。H・P・ラヴクラフトの友人で出版人のオーガスト・ダーレスの挑戦に応えて書かれたこの作品は、著者初のクトゥルー神話である。古代より人間の精神に巣喰う怪物に挑む、考古学者オースティンの運命は!?話題作、ついに文庫で登場。

著者等紹介

ウィルソン,コリン[ウィルソン,コリン][Wilson,Colin]
1931年、英国レスターに生まれる。労働者階級出身で独学に励み、’56年処女評論『アウトサイダー』を出版。一躍批評界の寵児となる。以来、文芸評論・小説・心理学・哲学・犯罪論など、人間精神の全領域に関わる諸問題につき精力的な執筆活動を続けている

小倉多加志[オグラタカシ]
1911年生。’34年京都大学英文科卒。英米文学翻訳家。’91年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねりわさび

23
AD1999年に起きた、謎の遺跡の発掘により目覚めたクトゥルーの邪神と超能力者たちの人類の命運を賭けた激戦をAD2100年にレポートした文章でここに載せる。という特異な設定で描写されたSF幻想小説。もともとウィルソン氏は評論家なので本筋からの脱線が多い。オカルトや歴史学についての知識が豊富なのは理解できるけれど、読書スピードダウンの原因にもなっている。オカルトやラヴクラフト好きの方にはお薦めします。2019/06/08

ぷるぷる

3
あくまで内面世界を描いた作品なのでぶっ飛びかたが素敵だ。 著名人の自殺割合の高さを研究する→精神に寄生するものだと気づく→仲間とテレパシーとサイコキネシスで戦う→メディアを通じて有名になる→人類の存亡をかけた戦いに挑む→宇宙へ行って寄生体を倒す→地球に帰ってきたら戦争中 →月を裏返して精神寄生体を倒す→宇宙探検へ行く。個人的にこの雰囲気が好きな時もあったのは確か。ただ自分の心のなかを奥深く見つめるのは怖いことだというのは同意する。2013/04/06

なぎ

2
自分の心の奥底にいる寄生体が 内側と外側から 攻撃される話が宇宙まで 飛んで 自分の意識 無意識の領域までなったり ややこしい話だった2013/07/06

まれむりん

2
C・ウィルソンにさして思い入れのない(通読はこれが初)自分からすると、もうひたすらにつまらなかった。 肝心の超能力設定も、フッサール現象学やらと大層な能書きが付いているが別段深入りすることもなく、作中機能的には粉飾以外の何物でもない。精神寄生体が空間・時間的存在なのか否かがブレブレで、作者自身すら明確な定義もなく書いてるんじゃないかと読んでて心配になってくる。着地点も決めずに手癖で書いてるとしか思えない構成で、致命的に盛り上がらない。著者の哲学に造詣があればまた違うんだろうと思うけどね。2012/05/21

ponyo

1
コリン・ウィルソンの本は何冊が読んだことあるけど小説は初めて。翻訳のせいもあるのか、やたら読みにくいし、自分の思想を饒舌に開陳する一方で、ホラー小説的に盛り上がるところはさらりと流す。面白くはないけど、変なものを読んだという充実感はある。後半は『ウォッチメン』の原作版に似てた。2009/06/05

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