出版社内容情報
認知症に関連した論文には、身体のことから生活習慣、既往歴、趣味や嗜好までを含めて研究した多くの結果が残されている。頭の大きな人、早く歩く人、お酒を飲む人、社交的な人、多言語を話す人など、さまざまなファクターを認知症への罹患で解析している。そこには、認知予備能という本来備えられた人の機能が大きく影響し、認知症のなりやすさやなりにくさのイチ面が見えてくる。本書では、多くの認知症患者を診察した認知症専門医である著者が、その傾向を解説。明日からできる認知症対策が見える1冊とする
内容説明
認知症の発症リスクがわかる。40歳からの30の習慣で認知症を超える!知れば知るほどオモシロイ認知予備能ってなんなんだ?!
目次
序章 認知症になりにくい人となりやすい人
第1章 認知症と頭
第2章 認知症と体
第3章 認知症と生活習慣
第4章 認知症とコミュニケーション
第5章 認知症5つのパターン
著者等紹介
長田乾[ナガタケン]
神奈川県生まれ。1978年弘前大学医学部卒業。脳血管研究所美原記念病院神経内科、コロラド大学神経内科、秋田県立脳血管研究センター神経内科学研究部などを経て、2016年より横浜総合病院臨床研究センター長、2020年より横浜市認知症疾患医療センター長。専門分野は、認知症、脳卒中、神経心理学、画像診断(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タキタカンセイ
5
母も祖母も認知症になって亡くなった(死因ではありませんが)ので、自分も注意しなければ、と思って読みました。人付き合いが多いほうが良い、週6なら飲まないより飲んだほうが良い、早足で歩け、仕事をしていたほう良い、など「常識」として知っていたこともあったけれどもいろいろ勉強になりました。冒頭で紹介されていた「脳にアルツハイマー型認知症の所見が現れていたにもかかわらず認知症は発症していなかった100歳のシスター」のエピソードが面白かった。脳は足りないところを補おうとするのですね。2024/01/11
kaz
1
専門家でも人によって言っていることが異なるので細部まで鵜呑みにする必要はないが、基本的な部分は日常生活に取り込みたい。無理のない範囲で運動し、しっかり栄養を取るのが一番良いようだ。図書館の内容紹介は『「教育歴が長いほうが認知症にかかりにくい」「歩幅を広げると認知症が遠ざかる」…。認知症になりにくい人となりやすい人の生活習慣を詳しく説明する。認知症の5つのパターンも解説』。 2023/12/02
yuka_tetsuya
1
認知症になりにくい人の生活習慣について、実際の論文のデータを示しながら、イラストを多用して解説している。ページ数も少ないため、要点をさっと理解したい人にはたいへん参考になる書籍である。2023/10/08