感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじさい
1
日本史・世界史で学ぶ内容は政治が主流となる印象がある。本書は科学をフィルターにして世界史を大局的に捉えていくを目的にしている。大きく世界を変える要因は、やはり戦争と病が二本柱となるだろう。ウィルスがもたらすパンデミックは、権力構造をも変えてしまう力を持っている。科学はそれ単体で進展していくものではなく、現実社会と密接にリンクしていることをイメージさせてくれた。2020/10/12
とりぞう
1
「現生人類がアフリカに現れたころ、地球上には、少なくとも3種類の人類がいた」なんていう大昔から近現代までを「技術」で振り返る。時代が新しくなるに連れ、やや内容は薄まってしまったかな? でも、面白かった。2016/10/21
ハム太郎
0
発明・発見などの科学史的なパラダイムシフトや疫病・自然破壊といった生活環境の崩壊が世界史の大きなターニングポイントになるという視点で書かれている。英雄や権力者が世界史を作っているように見られがちだが、その歴史の転換点には、きっとそれ以上に文化的、環境的な変革の土壌・背景が育っており、歴史的人物はきっかけを作ったにすぎないのであろう。この本ではその歴史転換の文化的、環境的背景にスポットを当ててある。2011/12/08