感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころぶ
5
たくさんあるクトゥルフ神話解説本の中でこの本は、作品背景、映像化された作品やゲームや映画など周辺に与えた影響などの紹介が多くて、読みやすく分かりやすい本でした。2011/10/09
knot
4
H・P・ラヴクラフトと彼の創り出した世界観クトゥルー神話についてのガイドブック。怪奇小説作家のラヴクラフトが目指した宇宙的恐怖〈コズミック・ホラー〉を具現化するため彼と作家仲間たちは設定を共有しアイデアを出し合いクトゥルー神話として壮大な物語を紡ぎ出していく。それはラヴクラフト死後も拡散、増殖を続け今現在も様々なメディアに浸透し数多くのアーティストへ影響を与えている。彼の創作したモノのひとつに《ネクロノミコン》がある。この禁断の書は創作にもかかわらず、あまりに有名すぎて、この世に現存すると言われるほどだ。2016/07/08
南註亭
3
やはり矢野健太郎氏のイラストが異質に感じる。当該ページの下部に「宇宙と邪神の歴史年表」が併載されているが、出典を明記してもらいたかった。全体としてはけっして悪い本ではないけれど、定価で買う価値があるかどうかは疑問。2012/03/20
梨
3
資料的価値が高く、読み物としても楽しめる。予想以上にまともな本だった。2009/07/12
保山ひャン
2
クトゥルー神話、邪神図鑑、ラヴクラフト伝、神話作家、日本との関わり、映画ガイド等入門的記事以外にも、クトゥルー・グッズ紹介や、菊地秀行による聖地巡礼、800字神話賞、その最優秀作「ラゴゼ・ヒイヨ」の作者、黒史郎による書き下ろし「真黒き街」などが収録されている。巻末の資料、昭和30年『文藝』ラヴクラフト本邦初訳の「壁の中の鼠群」(加島祥造訳)、昭和32年『宝石』所収の「異次元の人」(平井呈一訳)の抄録と、昭和34年『うごく顔』掲載の怪奇名作絵物語り「インスマウスの半魚人」(題名の次にいきなりオチ)が貴重。2016/02/27