出版社内容情報
呪いとは何か? 呪力はいかにして得られるのか? 丑の刻参りやワラ人形の製作法、また、イタコやユタたちの知られざる秘術など、日本の闇の領域に今も息づく呪術と秘教の系譜を掘り起こし、文化の最深部に封印された「見えない力」に光を当てる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
9
○ 偶然書店で手にした本。日本の呪術について非常に広く紹介しています。シャーマン、陰陽師、呪禁師、修験者、密教僧などの呪術者の紹介や呪術の実践法、過去の呪詛に関する事件の年表、各種まじないの方法などが紹介されています。様々な霊符がイラスト付きで紹介されているので、悪用されないか心配してしまいます。2010/09/07
もち
2
京極小説の参考資料にあったので。「呪術」と云えば人を呪うことを限定して連想しそうですが、この本では現世利益的な欲望を神仏心霊に頼って叶える方法を広く扱っていました。呪術の体系や呪術者(巫者、陰陽師など)の系譜、呪術によって引き起こされたとされる歴史的事件について歴史的或いは民俗学的な資料などを基に説明しており、あくまでも資料としての趣が強かったです。ですが古代から変わらぬ人の強い欲望、怨念、妬みが形・形式となったものには鬼気迫る不気味さ異質さがあり、人の業や煩悩の深さ強さを感じずにはいられませんでした。2010/07/28
ゆであずき
0
広く浅くの入門書。の割りにはイタコに関する前半部の分量が多すぎかな? フレイザーの『金枝篇』を読むしかないのか・・・2013/09/16
烏代
0
大雑把に理解する分には、とてもわかりやすい資料でした。2013/06/07
カマー
0
呪術に特化しているだけあってかなり充実してた