出版社内容情報
待望の武装SS史の第二弾! なぜ巨大化しなければならなかったのか。本当に強かったのか。ヨーロッパ全域から多数の外国人義勇兵を募集し、最大80万の将兵を擁することになった、ナチス親衛隊最大の組織「Waffen-SS」の実像に多角的に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
29
ムック本だけに、本書が伝えんとしている部分を的確に読み取るのは難しい。が、その点を考えながら読めば、戦争を悲惨なものにしている最大の原因は、兵器や戦略や戦術の変化や、戦争の規模ではなく、各国各人が持つナショナリズムという思想であることが見えてくるのだろう。今、起こっているウクライナ戦争もその延長線上であると言えるからだ。例えば今、メディアによるプロパガンダから、ロシア=悪という発信が激増しているが、それはロシア政府とロシア人を同一視するナショナリズムの視点から起こっていると言えるからだ。ロシア人とは2022/04/12
Fumitaka
2
芝健介先生が寄稿されている。パウル・ハウサーを例に引き、武装親衛隊が「通常の軍隊(の延長上)」であるという主張については「無理な強弁であり、武装SSのこうした正当化は、歴史的事実にそぐわないといわざるをえない」(p. 75)とされている。この辺については割とわかりやすく初心者にも触れやすい記述なのではないか。佐藤健生先生の「本誌の読者にはいないことを望みたいのであるが、日本の若者たちの間には、単純に「格好いい」といったところからくる素朴なナチスへのあこがれがあることも否定できない」(p. 156)も鮮烈。2019/04/26
ビタミン
0
★★★☆☆2012/08/23