出版社内容情報
「どんなときもルールは優先しなければいけない?」などのジレンマを通して、大人になっても役立つ「正義」の考え方が身につく。「どんなときもルールは優先しなければいけない?」など身近な事例から「死刑制度の是非」まで、さまざまなジレンマから「正義」について考え方を学ぶ本。正解のない問題に挑むことで、生きる力が身につき、特別の教科「道徳」がぐんと面白くなる。
押谷由夫[オシタニヨシオ]
監修
内容説明
どんどん悩もう。人生の問題に、たいてい正解なんてないんだから。
目次
学校編(係を決めるのによい方法は?;校則は何のためにあるのか? ほか)
家庭・地域編(宿題は自分でするものだけど…;親の言うことはどこまできくべき? ほか)
社会編(寄付をするのはいいことでしょ?;やせていることが美しい? ほか)
いのち編(尊厳死を選ぶべき?;死刑制度はやめたほうがよい?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
63
分類158。図書館堅牢本。「みんなが幸せになるための正しい物事の考え方」という意味を「正義」という言葉に込める。感性的・合理的知性を磨くことを目指す▽事例をあげて考える[学校編]多数決かくじ引きか/校則/努力か才能か/友達/LINE/いじめ/学校に行かなくてもいい?[家庭・地域編]宿題/親/兄弟/ルール違反[社会編]寄付/ダイエット/優先席/職業/男女平等/税金/配慮[いのち編]尊厳死/死刑制度▽自分とは違う考え方や意見にも耳を傾けよう。2019年刊2024/05/16
テツ
21
唯一絶対の正義が存在すると信じている方。それに則り他人を裁くことが許されると思っている方。こども向けではあるけれど、いい年こいてそんな勘違いをしている大人にこそ読んで欲しい一冊。世の中の大抵の物事には正解も不正解もなく白黒もつけられやしない。個人の内側でジャッジを下すのは勝手だけれど、その判断基準なんて結局は好きか嫌いかという二択をベースにしているに過ぎないのに、他人に同じ判断を求めてはならない。答えのない問題について自分はどう考えるかと頭を悩ませ、それと共に他人の答えも受け入れる強さを養っていこう。2022/07/13
ソラーレ
10
正義は正論を押し通すことだと思っていた。しかし、それだけでは理解を得られず問題解決に至らない事が多い。 本書で正論だけではなく、さまざまな要因や背景を考慮し「考える4つの軸を多様に持つこと」で少しでも良い解決案を探すということが必要だと気づく。1つめは相手の立場になる。2つめこのまま続けたらたうかなるか。3つめは条件軸もし〜ならばどうなるか。4つめはなぜ、どうしてを問い続ける。 4つの軸をもとに分析的に思考出来るようになりたい。2022/09/13
margaret
2
子ども向けの本ですが、大人にとっても正義について考えをまとめる上で、親としても良い本だと思います。2019/09/21
asisa
2
学校内での問題や社会的な問題を深く考えるきっかけになる本。学校の道徳で使うことを想定して作られたのか、コピーして使えるように記入式になっている。様々の性格の子が討論形式で考えていく本です。 158/イ2019/09/05