出版社内容情報
詩画に生きる希望を見いだした著者が、折々の花にその想いを託して綴った生命のうた。星野富弘がはじめて描いた「花の詩画集」。著者の原点であり、200万部を超えて、全国に感動の波をひろげるロングセラーが完全復刻。
内容説明
星野富弘 最初の詩画集。筆をくわえて描く詩が、画が多くの人に深い感動を与えつづけた。200万部突破、永遠のベストセラー!!復刻。
目次
第一章 折れた菜の花(さくら;くちなし;はなしょうぶ ほか)
第二章 花に寄せて(ふきのとう;たんぽぽ;しおん ほか)
第三章 風の跡(さざんか;れんげつつじ ほか)
寄稿(花の詩人に寄せる(水上勉)
深く語りかけてくる生命の線(山〓園子))
著者等紹介
星野富弘[ホシノトミヒロ]
1946(昭和21)年4月24日生まれ。群馬県勢多郡東村の小、中学校を経て、県立桐生高校、さらに群馬大学教育学部保健体育学科を卒業。高崎市立倉賀野中学校に、体育教師として赴任。わずか二か月後、クラブ活動の指導中誤って墜落。頸髄損傷を負う。九年間の病院生活の後、不治のまま退院。手足の運動機能は回復しなかったが、口に筆をくわえて、すばらしい詩画を創作したり、自ら下顎レバーで動かせる車椅子で散歩したり、静かな生活を送っている。1981(昭和56)年結婚。2024(令和6)年永眠。ふるさと東村の草木ダムのほとりに、富弘美術館が建てられ、作品が常設されている。700万人の入館者数を記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
44
言葉にならない思いが募る1冊。どれだけの時間と思いが、ここに籠められているのだろうか。描かれている花々が、写真で見るよりも、遥かに本質を描かれているようだ。2025/07/25
彼岸花
31
星野富弘さんが亡くなられて1年半。今頃は、身軽な体で、自由自在にどこかを旅しているのだろう。そう思ったら、読む前から涙が出そうになった。人を許せない苦しみは、花を見て、白い紙に向かっているときだけ忘れるという。だからずっと描き続けてこられたのですね。花にも様々な表情がある。友達のような花、母のような花、妻のような花。彼の命を受け継いだように、生き生きしている。永遠に枯れることはない。柔らかな優しい文字と愛に溢れた絵を、ただただ眺め続けた。体は冷えても心はほんのり温かい。⇒2025/10/24




