昭和維新―日本改造を目指した“草莽”たちの軌跡

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昭和維新―日本改造を目指した“草莽”たちの軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 579p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054061231
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

昭和戦前期の日本を震撼させた昭和維新運動。彼らは何をめざし、なぜ蹶起し、そして挫折したのか。その実相に迫る!

浜口首相狙撃事件、血盟団事件、五・一五事件、永田鉄山斬殺事件、二・二六事件…。昭和戦前期、“尊王倒奸”を掲げた事件が連続的に起こった。彼らは何を目指し、なぜ挫折したのか。日本を震撼させた「昭和維新」の実相に迫る渾身のノンフィクション。

【著者紹介】
歴史家、アジア・ナショナリズム研究家である著者は、政治結社「玄洋社」の初代社長・平岡浩太郎の曾孫にあたり、アジア主義者の巨頭である頭山満や、政治運動家・内田良平とも血縁筋となる人物。

内容説明

浜口首相狙撃事件、三月事件、錦旗革命事件、血盟団事件、五・一五事件、永田鉄山斬殺事件、そして二・二六事件…。昭和戦前期、“既成政党撲滅”“悪徳財閥解体”を叫んだ事件が連続的に起こった。“尊皇討奸”を掲げ、“国家革新”を唱えた彼らは、何をめざし、なぜ蹶起し、そして挫折したのか。日本を震撼させた「昭和維新」の実相に迫る!

目次

第1部 「昭和維新」の胎動(昭和維新への前奏曲―昭和維新運動の始まりと二人の中心人物の思想;浜口首相狙撃事件―「昭和維新」の号砲となった一発の銃声;桜会と三月事件―国家改造を企図した幻のクーデター計画;錦旗革命事件―満洲事変に呼応した国家改造計画とその失敗;血盟団事件―一人一殺 僧形の革命家が主導した国家革新テロ)
第2部 五・一五事件から二・二六事件へ(五・一五事件 その1―海軍の青年将校が中心となって起こした襲撃事件;五・一五事件 その2―幻に終わった「世界の喜劇王」の暗殺計画;天行会および独立青年社事件―五・一五事件の背後で胎動していた新たな計画;神兵隊事件―内乱予備罪に問われた民間壮士の蹶起計画;救国埼玉青年挺身隊事件―二・二六事件の序章となった民間人のクーデター事件;少年血盟団事件―昭和維新運動に影響された「興国東京神命党」の蹶起)
第3部 二・二六事件と「昭和維新」の挫折(陸軍士官学校事件―真実か?捏造か?士官候補生によるクーデター計画;真崎教育総監更迭問題―激化する陸軍内部の派閥抗争;永田鉄山斬殺事件―陸軍省内で起こった軍務局長の暗殺;相澤事件公判闘争―二・二六事件の前哨戦となった相澤中佐擁護運動;民間壮士の「二・二六事件」―思想家・西田税の昭和維新に賭けた生涯;東條英機暗殺計画―憲兵政治と戦った筑前勤皇党の後裔と軍人)

著者等紹介

田中健之[タナカタケユキ]
昭和38年(1963)11月5日、福岡市生まれ。歴史家。拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター客員研究員を経て現在、ロシア科学アカデミー東洋学研究所客員研究員、岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員。昭和58年(1983)に中国反体制組織『中国の春』の設立に関与、平成元年(1989)の中国天安門事件において反体制派を支援した後、ソ連崩壊に伴いモスクワに渡り、ロシア各界に人脈を広げる。玄洋社初代社長・平岡浩太郎の曾孫に当たり、黒龍会の内田良平の血脈道統を継ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆうきなかもと

4
著者は玄洋社初代社長・平岡浩太郎の曾孫で、黒龍会の内田良平の血脈道統を継ぐ人物。 9.11の同時多発テロ以降、イスラム教のスンニ派から出た過激派組織、あるいはその過激な思想による無差別テロがたびたび起こっているが、血盟団事件や2.26事件に代表される昭和維新運動も、暴力を通した抵抗運動という意味で似たようなものだと思っていた。 しかし、今回、本書を読んで、その違いがはっきりした。昭和維新では、無差別テロではなく、暗殺を用いたが、それは政治家個人に責任を求める姿勢なのだと感じた。2016/05/27

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