出版社内容情報
稀代の陰陽師、安倍晴明は東国の出身で、新皇を名乗った平将門の意志を継ぎ、もうひとつのアズマ王朝を樹立しようとしていた。
稀代の陰陽師、安倍晴明は東国の出身で、かつて「新皇」を名乗った平将門の意志を継ぎ、もうひとつのアズマ王朝を樹立しようとしていた。古代豪族、安倍氏のルーツを紐解くとき、大和朝廷に潜む「闇の帝」、すなわち「裏天皇」の存在が浮かび上がってきた。
内容説明
安倍晴明は常陸国出身だという説がある。なぜ京の都で活躍した陰陽師が東国出身なのか。知られざる歴史の闇を紐解くとき、「新皇」を名乗った平将門との深い関係が明らかになってくる。いったい安倍晴明とは何者なのか!?仕掛けられた呪法の向こうに見えてきた恐るべき真実!!この日本には陰陽道よろしく、ふたつの王統、すなわち「天の帝」と「土の帝」が存在したのだ!!
目次
序章 土御門なる「土の帝」
第1章 安倍晴明は平将門の子供か!?
第2章 アヅマ国王統と安倍晴明
第3章 冥界の大神スサノヲ
第4章 魔王・安倍晴明と陰陽道
第5章 東下りの秘密と失われし王家
第6章 天の帝と土の帝
終章 呪法の継承者天海
著者等紹介
斎藤忠[サイトウタダシ]
1957年、埼玉県熊谷市の生まれ。早稲田大学政経学部卒。フリージャーナリストとして活躍。長年、日本古代史とイエス・キリストの研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドウマン
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この手の本にありがちな二重仮定法と牽強付会、連想ゲームが本書にも散見している。 僕が指摘したいことは次の二点である。 ①筆者は従来の説を「天皇氏一元史観」として批判しているが、僕に言わせてもらえば筆者は「安倍晴明英雄史観」にとらわれている。 ②論拠となる史料として『簠簋』に頼り過ぎであるし、史料そのものの理解が足りていない。 これらの批判をあちら側の人々にぶつけても「アカデミズムだ!」と一蹴されてしまうだろう。 しかし、個人的にはこの手の本は大好きなので、このままガンガン行ってほしい。2015/03/13