津山三十人殺し 七十六年目の真実―空前絶後の惨劇と抹殺された記録

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津山三十人殺し 七十六年目の真実―空前絶後の惨劇と抹殺された記録

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054059498
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦時下に起きた岡山県で起きた惨劇「津山三十人殺し」の真相を追った、迫真のノンフィクション・ルポルタージュ。

1938年5月21日、岡山県の寒村で一人の青年が一晩で30人もの村人を惨殺した「津山三十人殺し」。70年以上前に起きた惨劇の足跡を追った筆者は、知られざる事実と真相にたどり着いた。惨劇の真実と真相を明らかにするノンフィクション・ルポ。

内容説明

日本犯罪史上“空前絶後の惨劇”―津山三十人殺し。前著『津山三十人殺し 最後の真相』(ミリオン出版)でこの稀代の事件に挑んだ筆者が、三年の時を経て、再び事件の謎と対峙する。事件にはいまだ多くの謎とタブーが隠されていた。そして、事件から七十六年が経過した今、事件の真実が明らかになる…十年以上にわたる著者の執念のルポルタージュ!!

目次

序章 始まりの地、惨劇の地、最期の地
第1章 「山口連続殺人放火事件」とのシンクロニシティ
第2章 津山事件のバイブル『津山三十人殺し』の矛盾と虚構
第3章 名家・都井家の知られざるお家騒動と陰謀
第4章 祖母の愛情が育んだ惨劇の芽
第5章 都井睦雄が抱えたドグマ
第6章 燃え上がる狂気
第7章 闇の中の修羅
第8章 津山事件報告書
終章 残された謎

著者等紹介

石川清[イシカワキヨシ]
1964年埼玉県生まれ。上智大学文学部卒。NHK記者を経てフリーに。時代の隙間に埋もれた奇妙な事件やエピソードの発掘が得意。また年に十回以上、アジアや沖縄を歩く“南洋フリーク”でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
津山事件についての一冊。正直津山事件は事件当日に焦点を当てたセンショーナルな作品が多いのだが、本書は事件自体より犯人の背景を中心に記述されており面白く読めた。出生以前の事や病気の事等、実に丹念に調査している。とはいえ祖母との関係等はあくまで推測にすぎず、物証はやはり無いのであるが。無理もないといえば無理もないのであるが。特筆すべきは関係者の証言と調査報告書。特に調査報告書、前巻は存在だけでほぼ触れていなかったが、本書では一部引用されており生々しさに息を飲む。特に見取り図から漂ってくるおぞましさと言ったら。2015/12/17

Bugsy Malone

58
以前読んだ筑波昭著「津山三十人殺し」に創作があるという批判には驚かされた。本作の本題部分、犯人都井睦雄の祖母いねの生家に関する部分や睦雄の両親が亡くなってからの移転の理由などの考察は非常に興味深い。また検察局がまとめた「津山事件報告書」の一部や睦雄の遺書が掲載されており、新たな証言なども加わり、生々しい事件の凄惨さが伝わって来る。事件関係者の殆どの方が亡くなられた現在、これからも事件を追い続けるという筆者の今後のルポに期待します。2016/01/24

harass

49
有名事件のルポ。正直、三面記事的事件はネットでまとめられている時代に、いまさらだと感じつつ読んでいった。筑波本というこの事件の有名な取材本を否定するところがあるが、ちょっと弱いなあと。ほかに途中の推論や書き方に抵抗がある。型通りというか若いというか。ノンフィクションものの問題というか…… 2013年に現地や存命の関係者に取材しているのは認めるのだが。多くの小説などの創作の元ネタとして参照される、面白いネタが満載の事件であると、再認識できた。2017/02/23

澤水月

20
うーん…極端に良い点悪い点混じる。13年に事件生き残りや古老の口を開かせた証言は大変貴重。ただ激烈な筑波昭氏「捏造」批判はどうも座りが悪い気持ち…これはもう一人の市民研究家著作も読まねばだが、偉大な先人にも少し敬意欲しいな(研究家取った筑波言質もご高齢でシグルイ的曖昧らしいし…)。本書新事実の遺産のあたり気逸り筆先走り資産と混ざりカッコ多すぎ読み難い。前著は折角海外で入手した超貴重資料をほとんど引かず唖然としたが本書は丁寧に引用。見解とか多分上書き繰り返すんだろな…にしても被銃撃体験?!どんな経歴なんだ2014/03/23

gtn

18
動機が怨恨とはいえ、冷静に仕事のように殺人を進めていった。八十発の銃弾で三十人を殺害したという、その異常に高い殺傷率がその証左である。自決も含めほぼ計画通りミッションを遂行した。「できるやつ」と認めてほしいかのように。2019/01/13

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