出版社内容情報
零式戦闘機をめぐる男たちの、哀しくも心温まる物語。零戦にこだわり戦地に散った、あるいは生き残った男たちの生き様を描く。
零式戦闘機をめぐる男たちの、哀しくも心温まる物語。零戦の整備に半生を捧げた海軍上等兵曹森本要次を狂言回しとして、孤高の若き天才戦闘機乗り、敗戦を承知しつつも敵機に突っ込むベテランなど、戦地に散った、あるいは生き残った男たちの生き様を描く。
内容説明
航空技師・堀越二郎が生み出した不朽の名機・零式艦上戦闘機―零戦。その圧倒的な航続距離と戦闘能力を駆使し、卓越した飛行技術をもって、敵国のパイロットから「ゼロファイター」と恐れられた戦闘機乗りたちと、零戦のすべてを知り尽くした整備兵である森本要次を繋ぐ絆が紡ぎ出す五つの物語。
著者等紹介
胡桃哲[クルミサトシ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。脚本家として数多くの作品を発表後、1998年に『極秘指令―幻のメッサーシュミット輸送』(光文社刊)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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本夜見
5
キセキは『奇跡』か それとも『軌跡』なのか。整備兵・森本の見送った戦闘機乗り達の壮絶な玉砕の記憶。最後がえらく中途半端に終わるのが納得いかないなぁ…2013/08/23
馨
4
整備兵の森本が出会った5名の海軍パイロットたちのお話。最初の木曽中尉が魅力的で、木曽中尉の話だけで終戦まで持っていってほしかったなぁと思った。文章に改行が多い上に言葉も優しいし流れに沿って話が進むのであっという間に読めます。大東亜戦争の知識があまりない人でもわかりやすい本だと思います。大和の沖縄特攻の話で中途半端に終わってしまってちょっと尻切れ感が残りました。2013/08/22
ゆっしーな
3
68回目の終戦記念日に、過ぎた時代と喪われた命を悼んで。誤植の多さと参考文献が記載されていない点が残念。2013/08/15
ひろたけ
2
戦争の恐ろしさ、むなしさ 零戦の戦い、読んでてやりきれなさだけが残った。2013/09/01
suica
1
歴史小説としては何度も読んだことありそうなストーリーだしフィクションとしてドラマチックな展開があるわけでもない平凡な本2016/05/02