出版社内容情報
陸海軍の上部組織として設置されたS機関は開戦劈頭、米本土に上陸する作戦を立て、大和以下の大艦隊が米本土に向けて出港する。
中国との事変勃発後、山本五十六の提唱で陸海軍の上部組織として作戦を決める「S機関」が設置された。そこが立てた作戦は、日米戦争となった場合、開戦劈頭、米本土に上陸するというもの。昭和16年11月、大和以下の大艦隊が米本土に向けて出港する。
内容説明
肥大化した陸海軍の硬直性を打破するため山本五十六が提唱して設立された戦力研究所(秘匿名S機関)は、今や陸海軍の上に立って対米戦の作戦を練り上げている。ヒトラーがソ連との不可侵条約を破棄して破竹の進撃を開始し、日本軍も南部仏印に進駐して、アメリカとの関係はますます悪化するばかりだった。最後通牒であるハルノートを突きつけられ、和平への道を完全に閉ざされた日本。是が非でも対米戦争は避けたかった山本だが、遂にS機関が準備してきた新兵器群で秘密作戦を決行せざるを得なくなる。日本は宣戦布告し、連合艦隊はすべての戦艦をハワイに向かわせて第一段作戦を展開するが…。
著者等紹介
大村芳弘[オオムラヨシヒロ]
1959年広島市生まれ。慶應義塾大学卒。本業の切手商を営むかたわら、既存のシミュレーション戦記に飽き足らなくなり、自ら執筆活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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