内容説明
小田原征伐のただなか、大和大納言・豊臣秀長は病に伏していた。主の病状に不信感を抱いた藤堂高虎は、密かに薬師を調べ毒を盛られていることをつきとめる。なんと、その首謀者は、兄である太閤・豊臣秀吉だった―朝鮮出兵に反対とはいえ、弟を毒殺しようとする秀吉と戦うべきだと高虎は秀長を説得。秀吉の追及を逃れるため病死を偽装し、同じく朝鮮出兵に反対する千利休を京都から救出。かくして高虎は、打倒秀吉の策略を練りはじめる。そして天正十九年三月。朝鮮出兵のために秀吉が大坂を離れたのを機に、秀長は織田秀信を擁立し、ここに太閤秀吉に反旗を翻した―。
著者等紹介
伊藤浩士[イトウヒロシ]
1956年、名古屋市生まれ。歴史研究会「城友クラブ」を主催。俳句同人誌「遊魚」編集人。『雉』で第11回歴史群像大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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