内容説明
美麗な明治~昭和の彩色絵葉書、古写真、古地図と、現在の同一視線からの写真、地図を並べて、中之島、大川、梅田、ミナミに、大阪城、市電が走った風景など大阪の「今昔」をたどる一冊。建物や、街並み、人々の生活から鉄道まで、本書を片手に100年前の大阪をぶらり歩いてみませんか。
目次
中之島
大川(旧淀川)
梅田
大阪城周辺
市電
心斎橋
ミナミ
上町
天王寺
大阪湾
淀川下流
堺
著者等紹介
井口悦男[イグチエツオ]
昭和6年東京生まれ。日本古地図学会元会長。慶應義塾大学大学院修了(歴史地理学)。慶應中等部教諭、高校講師、慶應義塾大学講師を経て帝京大学教授。現在は同大学理事
生田誠[イクタマコト]
昭和32年京都生まれ。絵葉書研究家。東京大学文学部美術史学専修課程修了。元産経新聞大阪本社文化部記者。明治時代以来の美術展入場券ほか、内外の絵葉書の蒐集で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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saladin
4
カラー写真がまだない時代だからこその手彩色絵葉書。もちろん本物とは色合いが違ったのだろうが、これは一つの芸術品だ。それを通して明治から昭和初期にかけての大阪を見てみようという試みが楽しい。2024/06/15
ココアにんにく
2
手彩色絵葉書の素晴らしさを初めて知りました。当時の息遣いを感じます。明治中期の戎橋では傘などでUVカットに気を遣う人が意外く親近感を覚えます。あの尻無川が昔は帆船が行き交うのどかな風景だったとは想像できません。大阪市章が水路の標識が由来、大阪市電に二階建電車は初めて知った。何気なく使っている御堂筋線も建設風景を見ると大工事なのが分かる。着物姿でスタンプを押す女性に親近感を覚えます。「京都や神戸版も今後は」と冒頭に書かれていたのでぜひ読みたいと調べると京都版も出来ている。早速読みたい。2021/12/12
京橋ハナコ
2
地元だけに見ていて楽しい。昔の大阪は美しかったし、空も広い。今空が狭いのは仕方がないのはわかっている。これは家の中で読むよりも、持って出かけて風景を探したい本。2011/08/18
NB
1
家の本棚にあった物。大阪の同じ場所の昔写真と昔地図、今写真と今地図を見比べることができるので、手軽にタイムスリップできる。コンパクトサイズなのでタイトル通り持ち「歩け」そう。大阪の古地図の本は他にもあるけど印刷が小さく見難いものが多い中この本はエリア毎に区切って地図を紹介してるので当時の字も読みやすい。添文とは別に地図だけで勝手に発見できる(川の跡や市電の停留所の位置や昔の地名・建物名など)のもよい。2015/07/16
三毛子
0
古い絵葉書と同じ場所の現在の写真、古地図と現在の地図を対比して掲載されていて面白いです。大阪は案外変わっていないかな。 版が新書サイズと小さいのが惜しいのと、説明文がやや粗い(ちょっとして間違いもちらほら)です。2017/01/18