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出版社内容情報
吉原の花魁から宿場や岡場所の女郎、夜鷹に芸者に陰間まで、江戸の玄人たちの商売の特徴と手練手管を、春画と書入れで詳細解説。
吉原の花魁から宿場や岡場所の女郎、夜鷹に芸者、陰間に寺の大黒まで、江戸の性の玄人たちの商売の特徴と仕組み、手練手管や風習を春画から詳細解説。書入れを読めば、あっと驚く禁断のシチュエーションや、江戸文化の奥深さなど、春画の面白さも倍増。
内容説明
吉原の花魁から宿場や岡場所の遊女、夜鷹に芸者、陰間に寺の大黒まで。玄人たちの手練手管。
目次
第1部 吉原の遊女(初会から床入り;床上手;手練手管 ほか)
第2部 岡場所と宿場の遊女、夜鷹(岡場所・深川のにぎわい;手練手管と性技;割床と廻し ほか)
第3部 性を仕事にする男女(芸者;陰間;稚児 ほか)
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。1997年『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きら
2
江戸時代の人々の暮らしを知る上で重要な手がかりの一つである浮世絵。その1ジャンルである春画もまた、多くの著名な浮世絵師が本気で取り組んだものであり、それを見ることで、ポルノグラフィティとしての一面だけでなく江戸の風俗も見えてくる。 江戸の幅広い風俗模様が取り上げられててなかなか面白かった。しかし当時の人達が、これを見て性的に興奮してたのもまた事実なんだよなあ。美意識の変化は凄いというかなんというか…… 今のエロゲーとか、300年後の人たちの目からはどう映るんだろうかと考えると、それはそれで実に興味深い。2011/10/22
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0
春画と書入れから江戸男女の性態、性にまつわる事実や制度を読み解く本。当時の房事関連の単語解説あり。 現代の私たちの感覚ではとても理解や肯定ができないところもあって、つい150年前のクレバスを感じることもあったけど、そこが興味深い!また、本書で繰り返される「男女にタブーはない」に複数の意味が絡めてあった(ような気がする) 春画自体の背景なり景色なり、諧謔と言葉遊びを含む書入れの文言であったり、シュチュエーションもツボりがたくさんあった。読み直しにもういちど暗記したい勢いヤッフゥー2015/11/07
紅独歩
0
春画が特徴的なのは、多くの場合「書き入れ」という状況・場所の説明やセリフなどを伴う点だ。この判りやすさを重視したサービス精神は、現代の漫画にも受け継がれているように思う。(ついでに言うと外国人を驚かせた“ウタマロ”も、その部分を拡大して判りやすくしたかったからではなかろうか)本書は「吉原」「岡場所、宿場・夜鷹」「その他」の三章に別れているが、陰間や稚児などの男色ものまで紹介しているのは珍しい。2012/02/02
aazhyas
0
なるほど興味深い。端的に言うと日本の文化的に言うと風俗は悪ではなく、生活の一部だった。北品川の旧東海道の商店街は昔、女郎宿が軒を連ねてたってさ。品川宿には約1000人以上の遊女が。でも、たいがいは性病に罹患されて短命だったとか。南無阿弥陀仏。 2011/09/06