武道から武術へ―失われた「術」を求めて

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武道から武術へ―失われた「術」を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054048867
  • NDC分類 789
  • Cコード C0075

内容説明

人間の身体の計り知れない可能性。昔の伝説的達人たちのエピソードに見られるその超人的能力は、本当だったのか?その真偽を自らの身体で体現すべく、術理の探求を続けてきた著者が、そこに見出したもの。それは、まさに常識を打ち破るものだった。

目次

第1章 序章(理想と現実;何を学ぶべきか ほか)
第2章 剣術編(剣道と剣術;激変の兆し ほか)
第3章 体術編(名人芸の問題点;片手の斬り落とし ほか)
第4章 居合編(居合とは何なのか;古文書に見る居合の実戦性 ほか)
第5章 稽古の在りよう(神技の真偽;「基本」は本当に基本なのか ほか)
第6章 辛卯之年を迎えて(その後の展開;電車の窓を直に開ける ほか)

著者等紹介

甲野善紀[コウノヨシノリ]
1949年東京生まれ。武術研究者。1978年、武術稽古研究会を設立し、松聲館道場を建てる。以後、他流儀や異分野と交流し、また古伝の武術の伝書の解読も行い、そうした研究から得られた気づきを基に剣術、抜刀術、体術等の実技の研究と指導を行なう。2003年武術稽古研究会を解散。2009年5月にフランスの日本文化会館からの招きで、パリとアルザス地方で講演と講習会を行う。2007年度から2010年まで神戸女学院大学特別客員教授。2009年の秋から数学者の森田真生氏と『この日の学校』を立ち上げ、各地で講座を開いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

24
稽古とは反復という同じことの繰り返しではなく、自身の躰と問答し、作用反作用を発見していく事かしら。日々の研鑽から、常識となったセオリーを疑い、工夫の中で体験、体得し、さらにそれのレビジョンを上げていく。「武」が彼我をコントロール下に置く事にあるなら、その「術」は、解らないけども何故かできてしまう妙なるものの事か。武術の入口がわかった頃には老い。人の一生は短い。 2015/10/26

tom

5
体の使い方の面白さを語る本。当たり前のように思っていても(生まれたときから使っているから、当たり前と思うのは当然のことなのだけど)、気づいていないことがいっぱいあるのが自分の体であり、目的を持って、いろいろと考え、工夫していたら、新しい発見があるということを書いている。武道やスポーツだけでなくて、体に故障があったり、楽器を演奏するなど、身体に関することに応用も可能。成果をまとめて、独りでも試すことができるようになることを期待します。2011/09/14

yyhhyy

2
甲野氏が気がついた身体操作についてツラツラと述べられた本。なかなか高度で本では理解が難しいが人間の身体の潜在的パフォーマンスは馬鹿にできないと思い知る2022/03/28

寝子

2
バスケに使えないかと思って。ただむしろ思考の方に影響がありそう、違和感の重要性とか居つきへの自覚とか。反復練習が下手な自分を絶えず確認するものになってはいけないというのはほんとその通り。頭とか身体感覚をサボらせてはいけない。2019/01/05

なつきネコ

2
とんでもない武術観の世界だな。言っている事はなかなかわからないが、甲野善記氏の人生観には多いに賛同できる。私にわかるかのは居合における翡翠の術利と刀を両手を近ずけて、握る部分ぐらい。そういえば現存する土方歳三の愛刀にも両手を近ずけて、握った後があるらしいので、江戸時代ぐらいまではその握り方はあった証拠になるのでは。2014/02/26

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