内容説明
頭と心に驚きのヒラメキをもたらす禅の知恵とは?迷ったり、ゆきづまったり、苦しくなったときには、禅の発想をちょっと試してみてはどうだろう。常識をいとも簡単に粉砕する禅僧たちの言葉には、生き方のヒントがちりばめられている―。
目次
基本の言葉
禅問答の言葉
詩歌の言葉
遺偈の言葉
禅僧のプロフィール
著者等紹介
綾瀬凛太郎[アヤセリンタロウ]
1958年、福岡県福岡市生まれ。駒澤大学仏教学部仏教学科卒。國學院大學神道学専攻科修了。原始仏教、上座部仏教、密教、禅、チベット仏教、ヨーガ等を研究対象とし、現在は甲州塩山にて惟神生活を送るかたわら、仏教・神道・現代文化論などの分野で執筆活動を行う。別名義での著書・共著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
1
「諸悪莫作 衆膳奉行」(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)とは、簡単なことほどなかなかできない、ということで、『正法眼蔵』の中にある一節のようである(p.38~)。道元の作であるので、只管打坐を想起するが、不言実行を、ということなのだろうか。他にも多くの名言がある。仏教経済学の視座からいえば、人間としてどうなのか、という人間性を考えた経世済民のヒントを名言の中から見出したいと思った。2012/06/15
ささ
1
「人」の生きている姿と言うのが見えてよかった。全然真理は掴めなかったけど。2010/09/21
ちゅるふ
1
100kmくらい先から、視力0.1な裸眼で、真理があるだろう方向を眺めているような自分には、いつそんな機会があるかもわかりませんが、生きているうちに一度は使ってみたい言葉満載ですな。2011/02/23
おやつ
0
禅の本というより禅の雑学といった感じで楽しめた。禅というとなんとなく静的で穏やかなイメージがあったが、どうも違うようだ。なんというかスリリング。公案の一見の不条理さと深さに惹かれた。2016/06/12
芸術家くーまん843
0
・「挨拶」相手とぶつかり合うこと。おはようございます。こんにちは、さようなら、ありがとう。難なく挨拶できる人は、すでに一級の禅者なのかもしれない。・「無心」とらわれをなくす。思っても思わない。・「喫茶去」(きっさこ)まあ、お茶でも。唐代の趙州は、表面的な地位や見てくれ、立場や年齢などはいっさい眼中に入れず、ただ淡々と、目の前に現れた人間に精一杯のお茶をふるまった。「茶の湯とは、ただ湯を沸かし茶を点てて飲むばかりなるものと知るべし」といったのは千利休。利休のいう茶の湯は、趙州の本意と寸分の狂いもなく重なって2012/09/20




