内容説明
天下の行方を決める一大決戦、各務ヶ原の戦いで徳川軍に完敗した羽柴軍。秀吉は、甥の孫七郎(羽柴秀次)の必死の働きでなんとか大坂に帰還し、家康の侵攻に備え、城の防備強化に取り掛かった。しかし劣勢は否めない。家康は北陸の佐々成政、四国の長宗我部元親と手を組んで、三方から大坂城に攻め寄せることを画策していた。一方、奇跡的に生き延びた孫七郎は、繊細で軟弱だった少年の面影はなく、毅然とした武人へと成長していた。覚醒した蒼龍は秀吉の危機を救えるのか?若き武将の成長を描く、新感覚歴史シミュレーション小説、堂々の完結。
著者等紹介
深水聡之[フカミサトシ]
1975年、三重県生まれ。関西学院大学院文学研究科日本史学専攻博士前期課程修了(専門は日本中世史)。『妖異の棲む城 大和筒井党異聞』(歴史群像新書)で第13回歴史群像大賞最優秀賞を受賞。著書に『犬坊狂恋』(新風舎・第2回祭り街道文学大賞受賞作)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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