内容説明
天正17年、関白秀吉に嫡子が誕生した。そのため、この年に予定されていた徳川軍への総攻撃「東海征伐」は延期となる。窮地に追い込まれていた徳川家康は、この「時」を利用し態勢を立て直し、東の前田・上杉、さらに関東と、大坂の豊臣方を東西に分断する秘策を発動させる。その秘策「北条一揆」の攻勢で危機に陥れられたのは、誰あろう真田幸村の本拠、上田城と最愛の妻、榧だった。幸村はすぐに大坂を進発、徳川、北条一揆軍の包囲網を突破し、上田城へ急ぐのだったが…。
著者等紹介
百目鬼涼一郎[ドウメキリョウイチロウ]
62年茨城県に生まれる。96年『鉄甲船異聞、木津川口の波濤』で第6回少年ジャンプ小説大賞特別奨励賞を受賞。05年『南朝の暁星、楠木正儀』で第11回歴史群像大賞佳作受賞。06年『戦国武勇伝』シリーズでデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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