内容説明
作曲家はいかに工夫を凝らしてスコアを書いているのか―指揮者や楽員は、どんな工夫や苦労を重ねて、それを実際の音にしているのか―内部事情を知れば、おどろくほどに聴き方が変わる!オーケストラの極上の愉しみ方、教えます。
目次
序章 オーケストレーションの名人たち―大作曲家10人の秘密
第1章 大作曲家は楽器の使い方がうまい!―名曲をつくる音色の秘密
第2章 意表をつくオーケストレーションの妙技!―個性的な響きの秘密
第3章 ソロを活用するオーケストレーションはこれだ!―楽器法の秘密
第4章 演奏家はこんなことをしている―奏法の秘密
第5章 オーケストラが描く花鳥風月―情景描写の秘密
第6章 名曲のここがクライマックス―エクスタシーの秘密
感想・レビュー
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王様の耳はロバの耳
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7名(音楽学者、批評家/翻訳家、鍵盤奏者、ティンパニ奏者、ヴィオラ奏者、ハープ奏者)が手分けして執筆している。奏者の立場からリアルな視点で書かれた情報が特に面白い。 p.238 「チェレスタは木製の箱型の楽器で、何しろ容量が小さいし鍵盤数もピアノの4分の1程しかない。」とあるが、代表的なミュステル社のチェレスタで音域4オクターブ(48鍵)なので、ピアノ(88鍵)の「4分の1」ってことはないよね。「2分の1」の誤植か? また、前半の「容量が小さい」は「音量が小さい」の誤植だろうか? 聞き取り原稿なのか?2019/01/22