内容説明
だれも知らない怖くて不思議な話。これ全部、実話!?怖くて、滑稽で、奇抜で、エロチック。知られざる古典怪奇実話130編を収録。
目次
恐ろしい話
不気味な話
不思議な話
海の魔
山水異界
巷の闇
怪僧妖尼譚
奇病草紙
華国幻妖
猫の奇談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
63
様々な古典文学から恐ろしい話、不気味な話、不思議な話を集めた作品。地元三重の話はやはり食いついてしまいます。しかしエイに発情して子を成すって…、愛しさ余って夫を飲み込むって…頼むわ三重県人(笑)。駿府城に現れた肉人や、常陸の国の海岸にやってきたうつろ舟など知ってる話もあった。UFOか!?と謳われていたうつろ舟はちゃんと読むと明らかに違いますね。松ヤニで窓が固められてるんだもん(笑)。他にも箱舟が流れついた事例がたくさんあるんだと興味深々です。僕は『遠野物語』の様な山の不思議話が好きなんだと再確認しました。2021/08/02
エチゴヤ
7
江戸時代の(かなりマニアックな)おばけ話が現代語で読める。昔のおばけ話はやっぱり面白い。江戸時代の日本の本に記載されてる中国のおばけ話も載ってるけど、並んでるとやっぱり日本の話とは呼吸というかリズムみたいなのが全然違うな〜と。うつろ舟、タイムスリップとしか思えな・・・っていうかこれはそういう訳し方してるんだろうな( ̄▽ ̄)2013/07/26
yuki
6
図書館にて。 もともと古典怪談が好きなので、楽しめて読めた。短い話が現代文で書かれているので、寝る前に少しずつ読むのにピッタリ。 奇病草子の段は読んでいて身体がゾワゾワして仕方なかった…昔の衛生環境の悪さがよく分かる、汚い病怪談ばかり。 よくこれほど多種の怪談話を集めてきたなぁと感心。2015/09/03
霜月ざら
2
昔の怪奇談集。どの話も不思議で興味深い。どうしてこういう話が生まれたのかも気になるところ。2013/05/07
ゆっくり
1
さまざまな不思議話、怪異話を集めた奇談集。現代文で短くまとめてあり読みやすい。タイトルもユニーク。九州の話もたくさんあり、親しみが持てるが、蛇を主食にするなんてそんな馬鹿な!!孫の手、食べちゃいたいほど好き、臆病者の賭け、手首、むくむくが怖かった。「なんだかわからないものを食べたら非常に美味だった」という話がいくつかあるが、食うなよ。笑 終盤は口から虫を吐く病の話が多くて気持ち悪かった。。2022/05/05