出版社内容情報
秘められた邪神召喚の書――クトゥルー神話に登場する謎の魔道書がまたもや出現。異本２種と著者の伝記、秘密の注釈書を収録！
もうひとつの邪神召喚の書、出現！ あのクトゥルー神話に登場する魔道書『ネクロノミコン』はやはり実在した？ 完全版には未収録の異本２種（「ジョン・ディー文書」、「サセックス草稿」）に、アルハザードの謎めいた伝記、存在しないはずの注釈書を収録。
内容説明
魔術師ジョン・ディーによる英訳版、サセックスにて翻訳されたラテン語版、弟子が著したアルハザードの伝記、真の断片のみを集めた註解書…ネクロノミコンの戦慄の異本群を総集成。
目次
ネクロノミコン（リン・カーター）
サセックス稿本（フレッド・Ｌ．ペルトゥン）
師の生涯（デイヴィッド・Ｔ．セイント・オールバンズ）
ネクロノミコン註解（ロバート・Ｍ．プライス）
著者等紹介
カーター，リン［カーター，リン］［Ｃａｒｔｅｒ，Ｌｉｎ］
１９３０～１９８８。フロリダ州出身の作家、評論家、編集者
大瀧啓裕［オオタキケイスケ］
１９５２～。翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Smith, Ordinary. Person.
3
狂気に陥ったアラブの詩人が執筆したという魔導書ネクロノミコン。その英訳版を、所有者（カーター）が各章に註解を付記した上で復刻した――という体のファンブック。表題の他、ラテン語版ネクロノミコンを英語に翻訳したという体の『サセックス稿本』、アルハザードの弟子が記したとされる『師の生涯』、そしてこれまでに各作品で引用されてきたネクロノミコン（からとされる）の断片に分析と註解を加えた『ネクロノミコン註解』の計四作品を収録した偽典集（正典として採用されなかった諸文献）。コメントに少々ネタバレありの各話感想。2021/12/28
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00％完了】
3
**クトゥルー**クトゥルーネタの小説読解の為読了｡癌で他界したリン･カーターのネクロノミコン偽書を始め､本家ラヴクラフト風の文体をよくぞここまで再現したと驚嘆する物ばかり｡ラヴクラフト愛に満ちた珠玉のクトゥルーアンソロジー！――なかなか面白い試みが透けて見える！本来のクトゥルーの流れとは､あまり馴染みのない"オリハルコン"等への描写も窺える｡今後のクトゥルー作品群の広がりへの実験作なのだろうか？また､本編はいずれもCHAOSIUMからの出典なので､そのへんのコラボも含めて今後を期待したい｡2012/12/17
にたす
0
それぞれ別人が書いた「ネクロノミコン」「サセックス稿本」「師の生涯」「ネクロノミコン註解」がまとめられている。全集から来たような人間には一番目が楽しめるはずだが、分量もあり、描写も回りくどい（ラヴクラフト風ではある）ので物語としては三番目の方があっさりしていて読みやすいかもしれない。二番目はドイツ語や（やはり）ラテン語の挿入などがあり、特殊という他ない。文体も読みにくく、内容も怪しい。四番目はいきなり論文を読まされている気分になる。聖書などきちんと読んだことがないので、偽の引用があっても騙されそうだ。2012/04/03
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- 和書
- 風俗史学 〈１５号〉
