内容説明
仏像に刻まれ、僧侶が修法で結ぶ印。よく卒塔婆に書かれている梵字。これらには、いったいどんな意味があるのか。現役の密教僧が印を、そして、梵字研究の第一人者が梵字をそれぞれ分かりやすく解説。“聖なる象徴”が表す、仏の教えと功徳を明かす。
目次
第1部 印のご利益と功徳(印とは何か;如来の印;菩薩の印;明王の印;天部の印)
第2部 梵字のご利益と功徳(梵字とは何か;如来の梵字;菩薩の梵字;明王の梵字;天部の梵字;梵字の書写)
著者等紹介
児玉義隆[コダマギリュウ]
1949年埼玉県生まれ。1973年より坂井榮信師について梵字悉曇を学ぶ。現在、種智院大学教授および智山専修学院講師、嵯峨伝燈学院講師。仁和密教学院講師。真言宗智山派・永福寺住職。第46回密教学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZUKI
6
菩薩の事、印の結び方、梵字(ぼんじ)の事が知る事が出来る一冊 梵字一つ一つにも大切なものがあると知れ、単なる文字ではないと知るきっかけになりました2014/12/11
つばな
1
さっと調べるときには非常に便利かと。あくまで雑学として2010/05/19
ハヤカワショボ夫
0
空海の密教で強調する三密行の身(印契)口(真言)の事典。それらは手や指の組み合わせや古典文字という「象徴」に留まらず「仏の具現化」として密教では捉えており、しかるべき師匠から面授が原則とされています。先ず印約はムドラーを語源とし陀羅尼(真言)とは不可分で2つの印母「四種拳」「十二合掌」から成ります。梵字はサンスクリット語のシッダーマートリカー型文字でそれが中国に伝わり日本に空海が悉曇学と伝え今や日本でしか使用されていません。字母は「摩多」「体文」から成り、梵字は「形・音・義」の要素があります。【図】★★★2015/07/22
シンリ
0
迦楼羅天、荼枳尼天あり2014/04/11