内容説明
天下簒奪を狙う徳川家康は、秀勝が豊臣の後継者となったことを快く思わない豊臣秀次をそそのかし、九州遠征に乗り出した秀勝の留守を狙って大坂城を乗っ取り、秀次との間で勝手に「豊徳和睦」を成立させてしまったのだ。九州で孤立した秀勝は、対島津の緒戦に大敗し動揺していた軍を持ち前の将器でたてなおし、日向の国・根白坂で決戦を挑む。しかし、相手は精強で名を馳せた島津軍。秀勝としては一刻も早くこの戦いに勝ち、返す刀で大坂に「帰還」を果たさなければならないのだが…。
著者等紹介
百目鬼涼一郎[ドウメキリョウイチロウ]
62年、茨城県に生まれる。96年、『鉄甲船異聞、木津川口の波濤』で第6回ジャンプ小説大賞特別奨励賞を受賞。05年、『南朝の暁星、楠木正儀』で第11回歴史群像大賞佳作受賞。06年、『戦国武勇伝』シリーズでデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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