内容説明
古代最大の豪族、蘇我氏。稲目、馬子、蝦夷、入鹿の四代にわたり権力の中枢に君臨、ついに入鹿にいたり、王権簒奪を企て「己巳の政変」により粛清されたとする『日本書紀』の記述は果たして史実なのか。蘇我氏にあたえられた後世の評価は、「王権簒奪」という先入観により、不当にゆがめられている。本書は、蘇我氏渡来人説をはじめとする蘇我氏にまつわる謎を検証し、その誤解と偏見を取り除き、蘇我氏の復権を図るものである。
目次
蘇我氏四代を裁けますか?
蘇我氏は百済系の渡来人?
「大臣」誕生―初代稲目(1)
仏法かく伝われり―初代稲目(2)
物部守屋との対決―二代馬子(1)
大王暗殺の大罪―二代馬子(2)ほか
著者等紹介
遠山美都男[トオヤマミツオ]
1957年、東京生まれ。学習院大学文学部史学卒業。同大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程を中途退学。97年、学習院大学より博士(史学)の学位を授与される。日本古代史専攻。現在、学習院大学、立教大学、日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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更紗蝦
21
「蘇我氏は逆臣ではない」という目線で『日本書紀』を読むとこんなふうな解釈が可能ですよ…という本なのですが、『日本書紀』に実際に書かれていること(あるいは書かれていないこと)を根拠にした主張と、特に根拠のない単なる著者の想像がごっちゃになっていて、区別がつきにくいです。稲目、馬子、蝦夷、入鹿に集中的にスポットを当てているせいで、知名度の低めな蘇我善徳のような人物への言及はちょっぴりしかありません。稲目から入鹿までを一本の線のように扱うのは、それこそ先入観だと思うのですが…。2017/08/15
ふたば
6
専横を極め、大王家をないがしろにしたと通説が語る蘇我氏について、フィルタを外して再検証しようと試みたと思われる。蘇我氏が解明的であると考えることも、悪臣・虐臣とみなすことも、決めつけるのではなく、今一度立ち止まって、じっくりと考えてみようという姿勢に同意したい。2018/05/27
路地裏のJBOY
3
蘇我氏は逆賊だったと教えられてきたため、何の疑問を抱かなかったので先入観を持たずに検証することが重要だと分かった。蘇我氏に肩入れしたくなった。でも、それも先入観?2020/10/03
sfこと古谷俊一
3
かっこいい蘇我氏が満喫できます。本人は歴史の真実ってつもりなんだろうけど、ちょっと飛躍が多いので、歴史ミステリーみたいに読むと良いと思う。2009/01/26
ぜり
2
ちょっと読み終えるの苦痛でした。大分著者の解釈が混ざっています。この手の本を手に取る人が日本書紀の記述のまま蘇我氏を悪人って思っているわけはないんですが…素人古代史マニアの思っている事を学者が資料つきで解説してくれた感じです。もう少しターゲットを上か下にはっきりした方が良いかと思いました。古代史は解釈様々だから面白い2012/05/19
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