内容説明
天正14年10月25日、天下人・豊臣秀吉は、徳川家康との面談の場で、殺害されてしまう。動揺する豊臣家の跡を襲ったのは、覇王・織田信長の実子で秀吉の養子となっていた、弱冠19歳の貴公子・豊臣秀勝だった。秀勝は、実父・養父に勝るとも劣らない将器を見せ、徳川方の攻勢をしのぐ。それでも家康は、秀勝に豊臣の後継者の座を奪われた秀次をそそのかし、その年の12月24日、京・聚楽第に滞在中の秀勝を襲わせる。わずかな手勢しか持たない秀勝は、たちまち絶体絶命の危機に陥るが、豊臣方の若き天才軍師・大谷吉継らの鮮やかな救援を受け、何とか死地を脱する。しかし、そのときすでに家康は、秀勝ならびに豊臣家を殲滅し天下を獲るべく、伊達、北条と同盟し、さらに再び秀次を利用して新たな陰謀を巡らすのだった…。
著者等紹介
百目鬼涼一郎[ドウメキリョウイチロウ]
62年、茨城県に生まれる。96年、『鉄甲舟異聞、木津川の波濤』で第6回少年ジャンプ小説大賞特別奨励賞を受賞。05年、『南朝の暁星、楠木正儀』で第11回歴史群像大賞佳作受賞。06年、『戦国武勇伝』シリーズでデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。