学研新書
新説 桶狭間合戦―知られざる織田・今川 七〇年戦争の実相

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784054039094
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

織田信長が天下布武へ向けて歩み出す契機となった桶狭間の戦い。強敵、今川義元を圧倒的不利な状況で奇襲により葬り去った。現在そのように説明される通説は本当なのか。諸文献を読み解き当時の織田、今川の状況をグローバルな視点で見つめなおすとき、局所にこだわっていてはわからなかった実相が見えてきた。

目次

序章 通説・桶狭間の戦い(義元、討ち死に!;通説の「歴史」 ほか)
第1章 桶狭間以前―今川・織田抗争史(今川氏と尾張の深い縁;三河に進出する織田 ほか)
第2章 桶狭間合戦前夜(熾烈を極める調略戦;大高城をめぐる争い ほか)
第3章 突入!桶狭間の戦い―義元の目的は何だったか(義元、始動;上洛説 ほか)

著者等紹介

橋場日月[ハシバアキラ]
大阪府出身、関西大学卒業。日本戦国史をメインに作家活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

18
○桶狭間の戦いについての分析以上にそれに至る両家の思惑が面白かったです。特に信秀と信長の関係や今川の伊勢湾支配の狙いは良かったです。思いが強く出すぎていますので、資料の精査が必要になってくるように感じましたが、私にとってはいい本でした。2022/01/22

toshibowdayo

2
桶狭間の戦い。貨幣経済が興隆してきた、または貨幣経済を推進した伊勢湾=織田ー尾張。その巨大経済ブロックをめぐる最終局面が、いわゆる桶狭間の戦いだったと。奇跡的に勝利してしまった織田信長は、その時代における『要請』だったのだろうか?織田信長はこれまた奇跡的に今川義元の首級を挙げる。逆に本能寺においては首級を挙げさせない。こんなコントラストも興味深い。戦国ファンにはお勧め。

さるぼぼキング

1
点在する資料を織田・今川を取り巻くマクロ的視野から分析することで桶狭間の実状を浮かび上がらせる。 さすがに「義元が上洛を目指して行軍中、油断、慢心して桶狭間の窪地で休息中に奇襲にあった」などという説は全く信じるに値しないとは思っていたが、 では実際にはどういうことだったのかというところも抜けていたので、読後、いろいろ府に落ちる感じがした。 桶狭間合戦は正面攻撃&別働隊による側面攻撃という常道の戦略であり、それは姉川、長篠でも行われているものとの指摘に納得。2013/11/25

ohagi3

1
固定観念にとらわれることなく、数多の資料からおなじみの戦を読み解く姿勢に感銘を受けました。「桶狭間の戦い」という「点」だけで見るのではなく、そこに至るまでの経緯をふまえて取り扱う媒体はなかなかお目にかかれないので、とても新鮮でした。今川義元の思い描いた大戦略にも注目です2013/05/22

Stella

1
「織田・今川七〇年戦争」のあたりは認識がなかったので勉強になった2009/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/378288
  • ご注意事項

最近チェックした商品