完訳Oの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054037465
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

奴隷状態の快楽。あの「O嬢の物語」を全面新訳。最終テキストによる正篇+続篇に、マンディアルグの跋文を附した完全版。

著者等紹介

レアージュ,ポーリーヌ[レアージュ,ポーリーヌ][R´eage,Pauline]
匿名作家。1954年、『Oの物語』を発表し、翌年に第19回ドゥ・マゴ賞を受賞。1969年に続篇『ふたたびロワシーへ』を発表後、沈黙。1994年に実名を明かした

高遠弘美[タカトオヒロミ]
1952年、長野県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。明治大学商学部教授。フランス文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mark.jr

4
サド公爵の著作と並ぶSM文学の代表作の一つですね。当然の如くというか、発表当時はかなり物議を醸した一作なわけですが。今読むと性描写自体は、なぜかやたらSM趣味に傾倒していた頃の村上龍作品なんかと比べると、大分あっさりしたものです。だからこそ、そういった作品を不得手な人にも読みやすいでしょうし、読んでいるうちにこちらの感覚も麻痺してくるかのような蠱惑的な文章は色褪せていません。著者自身の手による解題的作品と続編も収録した本書は、決定版でしょう。スパッとぶった切るような本編の終わり方もまたクールです。2023/10/16

Hiroki Nishizumi

2
発想が貧困なためか、映画やアニメなど視覚化されたものを求める気持ちがモヤモヤして仕方なかった。2018/10/12

志ん魚

2
「完訳」という文字に惹かれて借りてみた。澁澤訳などを踏まえた上で、原作本来の姿を現出させるべく訳されているようだ。たしかに衝撃的だが、思ったより淡々としていて、静かな凄みをもった作品だった。ただ、著者の素性や書かれた背景などが明らかになった今読むと、若干内輪受け感が漂って興ざめしてしまうのが残念。2010/02/18

だい

1
所有から開放へ。 著者のナゾ、作品の背景、詳細な解説がある。2014/06/22

勉誠出版営業部

1
ポーリーヌ・レアージュの『完訳 Oの物語』を読了。すでに澁澤訳の『O嬢の物語』は読んでいましたが、第2部があるということで読みました。第1部の最後で書かれていたあらすじとは全く別の結末。精神性に重きが置かれていた第1部と異なり、金銭が絡んできてアレレ?2012/11/29

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