内容説明
美しい切り絵による登場人物とヴィジュアルで魅せる見どころ。これだけは観ておきたい歌舞伎の名作50選。読んだら観たくなる、観たらまた読みたくなる、鑑賞ガイドの決定版。
目次
1 歌舞伎の魅力を凝縮厳選作品集(助六『助六由縁江戸桜』;義経千本桜 渡海屋・大物浦 ほか)
2 歴史上の人物が登場する時代物(曽我対面『寿曽我対面』;暫 ほか)
3 庶民の生活を描く世話物(曽根崎心中;夏祭浪花鑑 ほか)
4 踊りの楽しさで魅せる舞踊劇(関の扉『積恋雪関扉』;かさね『色彩間苅豆』 ほか)
著者等紹介
田口章子[タグチアキコ]
京都造形芸術大学教授。1957年東京生まれ。学習院大学大学院修了。博士(日本語日本文学)。『江戸時代の歌舞伎役者』(中央公論新社)で芸術選奨文部大臣新人賞(評論部門)受賞
百鬼丸[ヒャッキマル]
切り絵作家。1951年山梨県生まれ。早乙女貢著『おけい』(文春文庫)で初の書籍カバー画を担当以来、現在までに約六〇〇冊の単行本・雑誌・文庫本等のカバー・表紙画を手掛ける。1988年度、新聞広告優秀賞受賞。1997年、第六回日本文芸家クラブ大賞・美術部門賞受賞。2007年、山梨県「風林火山博」公式イラストレーターに就任、武田二十四将立体切り絵の公開制作で注目を集める。即興で制作する切り絵ライヴを行うなど、エンターテイナーとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
270
『ミーハー歌舞伎』(東京書籍。これはお薦め!)の田口章子 編著。百鬼丸の切り絵が各ページを彩る。入門的な歌舞伎解説書としては最適の1冊かと思う。巻頭を飾るのは、やはり『助六』。このお芝居は、わかりやすくて面白くて粋でカッコイイ。敵討ちと花魁との恋と、江戸の人たちの大好きなものがてんこ盛り。もちろん、今見ても痛快。以下「厳選作品集」では『仮名手本忠臣蔵』から5つも採られている。「時代物」から19作、「世話物」からは15作を紹介、解説。お薦め!2024/10/10
fu
14
歌舞伎の代表的作品紹介。百鬼丸氏の切り絵が随所に使われおり、歌舞伎と百鬼丸作品のコラボーレーションが楽しめる。個人的には眺めているだけでも楽しく大満足。2016/06/12
ふうこ
3
歌舞伎の50演目が紹介されている。切り絵がとてもきれい! 歌舞伎、みたいなぁ。2021/11/02
菱
1
どんな演目があるのか知りたかったので何か良い読本はないかと探していました。切り絵による挿絵が美しかったので(笑)選びましたが、内容も結構充実しています。2013/08/18