内容説明
弘治二年、「美濃の蝮」と恐れられた戦国の梟雄・斎藤道三は、嫡男・義龍によってまさに討たれようとしていた。死を前にして道三は三人の若者に未来を託し、遺書とも呼べる三通の書状を送る。道三を支えた明智光安と竹中重元、それぞれの後継の明智光秀と竹中半兵衛。そして「大うつけ」と呼ばれた織田信長。道三亡き後今川義元の大上洛が始まり、兵数で劣る織田信長は圧倒的不利にもかかわらず義元を攻める決断を下す。しかし信長の考えは義元に読まれていた。戦国時代を動かした桶狭間の戦いを新たな視点で描き出した、著者渾身のデビュー作。
著者等紹介
永松久義[ナガマツヒサヨシ]
1959年、長崎県生まれ。『戦国の零』で、第12回歴史群像大賞奨励賞を受賞。『大戦国志―道三の遺書』がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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