報道できなかった自衛隊イラク従軍記

報道できなかった自衛隊イラク従軍記

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054033504
  • NDC分類 302.281
  • Cコード C0095

内容説明

2006年7月、イラクに派遣された陸上自衛隊の最後の部隊が帰国。一人の犠牲者も出さずに自衛隊は任務を終え、2007年1月9日、「防衛庁」は「防衛省」に昇格した。その背景にはアメリカ、そして日本政府の思惑が錯綜するなかで、異文化とのギャップに苦しみ、七転八倒した、現場の自衛隊員たちの苦労があった。専属の通訳としてイラク・サマワへ同行したジャーナリストが、これまで報道されなかった復興支援の現実を克明にレポートする。

目次

第1章 わたしは異文化間コーディネーター(異文化間コミュニケーションの橋渡しの仕事を;言葉が通じないだけで生じる軋轢 ほか)
第2章 イラク戦争の爪痕(イラクのキャンプ・スミティへ;トラブル続きの車列走行 ほか)
第3章 大部族の中の支部族“ジエイタイ”(アラブ流交渉術への戸惑い;両極に位置する敵と味方の存在 ほか)
終章 憎しみの連鎖を断ち切るために(自衛隊・防衛庁の存在意義を高めるための一大イベント;互いに憎悪を募らせるイラクとアメリカ ほか)

著者等紹介

金子貴一[カネコタカカズ]
ジャーナリスト。1962年、栃木県生まれ。1988年、カイロ・アメリカン大学文化人類学科卒。在学中の85年よりジャーナリスト活動を開始。民放テレビ局のカイロ支局員を経てフリー。海外添乗員、英語・アラビア語通訳。NGO「中国福建省残留邦人の帰国を支援する会」代表、NGO「ピースボート」講師、「ピースボート地球大学」アカデミック・アドバイザー、FBOオープンカレッジ講師、大阪市立大学非常勤講師などを歴任。テレビ・ラジオ出演、講演活動も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴジラ 芹沢

2
改めて読むとすごくいい本だ。著者が戦争で変わってしまったと感じたアラブ世界の言及も、自衛官の描写もこの人にしか不可能だっただろう。2016/01/19

まるー1

1
知らないってことが争いをうむのだなと。2013/11/17

ゴジラ 芹沢

0
作者が通訳として従軍した記録なので日本国内で椅子に座りながら書いたものとは全く質が違う。イラク派兵では不慣れなことの連続であったというのがよくわかる。もしまた派兵されるような自体になったら自衛隊はイラクでの経験がかなり生かされると思う。2014/08/29

ゆきえ

0
イラク派遣の本はいくつか読んだのだけど自衛隊の中の人が書いてるもの、まったく外部の戦場カメラマンが自力で現場まで行って書いた本と、そしてこの報道の人でありながら自衛隊に民間通訳として参加した本とで見える角度が違ってそういう意味でもおもしろかった。2012/11/28

一彩

0
日本の文化でいう『善意』は,ほかの国にとっては?なんだね。難しい!2020/04/29

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