内容説明
2006年7月、イラクに派遣された陸上自衛隊の最後の部隊が帰国。一人の犠牲者も出さずに自衛隊は任務を終え、2007年1月9日、「防衛庁」は「防衛省」に昇格した。その背景にはアメリカ、そして日本政府の思惑が錯綜するなかで、異文化とのギャップに苦しみ、七転八倒した、現場の自衛隊員たちの苦労があった。専属の通訳としてイラク・サマワへ同行したジャーナリストが、これまで報道されなかった復興支援の現実を克明にレポートする。
目次
第1章 わたしは異文化間コーディネーター(異文化間コミュニケーションの橋渡しの仕事を;言葉が通じないだけで生じる軋轢 ほか)
第2章 イラク戦争の爪痕(イラクのキャンプ・スミティへ;トラブル続きの車列走行 ほか)
第3章 大部族の中の支部族“ジエイタイ”(アラブ流交渉術への戸惑い;両極に位置する敵と味方の存在 ほか)
終章 憎しみの連鎖を断ち切るために(自衛隊・防衛庁の存在意義を高めるための一大イベント;互いに憎悪を募らせるイラクとアメリカ ほか)
著者等紹介
金子貴一[カネコタカカズ]
ジャーナリスト。1962年、栃木県生まれ。1988年、カイロ・アメリカン大学文化人類学科卒。在学中の85年よりジャーナリスト活動を開始。民放テレビ局のカイロ支局員を経てフリー。海外添乗員、英語・アラビア語通訳。NGO「中国福建省残留邦人の帰国を支援する会」代表、NGO「ピースボート」講師、「ピースボート地球大学」アカデミック・アドバイザー、FBOオープンカレッジ講師、大阪市立大学非常勤講師などを歴任。テレビ・ラジオ出演、講演活動も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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