内容説明
明治38年。日本海海戦に参加した金田秀太郎中佐は、沈みゆくロシアの戦艦をみながら思った―「貧しい日本は、簡単に沈むような艦は造るべきではない。他を圧倒する並はずれた巨大艦を一隻だけ造ればいい」と。この金田の荒唐無稽とも思われる奇想は、天才造船官・平賀譲との出会い、そして東郷平八郎の賛同を得て現実のものとなる。昭和16年、日本は米合衆国と開戦。山本五十六、乾坤一擲の真珠湾攻撃は失敗。さらにミッドウェーでも大敗を喫した海軍は、ついに、20年の建艦期間を経て完成した、全長609メートル、最大排水量52万8000トン、日本の技術の粋を結集した不沈艦「播磨」を出撃させる。
著者等紹介
子竜螢[シリュウケイ]
1954年11月25日、富山県高岡市生まれ。高岡商業高校卒業後、会社勤務や商店経営を経て、現在は執筆活動を繰り広げている。『不沈戦艦紀伊』で学習研究社第2回歴史群像大賞奨励賞を受賞。同作シリーズ(全16巻)にて商業出版デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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