内容説明
帝国海軍には連合艦隊の他に山本五十六が極秘裡に編成した、“もう一つの艦隊”とも言うべき「影の艦隊」が存在した。それは駆逐艦、海防艦、潜水艦、水上機などによって構成され、小規模であるものの、海軍きっての精鋭が振り向けられ、最新鋭レーダーを装備した、きわめて機動性に富んだ戦闘集団である。彼らに課せられた使命は遊撃戦、即ちゲリラ戦を展開するところにある。ミッドウェー海戦から、奇跡的に生還した飛龍を編入した影の艦隊は、我が物顔に太平洋を遊弋する米輸送船団を次々に撃破。さらにガダルカナル奪還をめざし、南太平洋海戦に参戦。影の艦隊の存在を知った米軍は、最新鋭高速巡洋艦ダビデをその刺客として送り込んできた。日米の戦局を左右する新たな死闘の幕が開く―。
著者等紹介
胡桃哲[クルミサトシ]
1938年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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